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冬のお宮参りの服装はどうする?寒さ対策のポイントをご紹介!

空気が冷たく乾燥しやすい冬は、特に赤ちゃんの体調に気を使いますよね。冬にお宮参りをする場合、室内外で気温の差が大きいため、服装はよく考えておきましょう。

ただし、防寒だけを意識するのではなく、お宮参りに相応しいマナーを守ることも大切です。今回はお宮参りを冬にする方に向けて、赤ちゃんと家族の服装について解説します。ぜひ参考にしてください。


■お宮参りの基本的な服装マナー
まずは、基本的な服装マナーを抑えておきましょう。
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赤ちゃんの服装
赤ちゃんのお宮参りの正装は、基本的に白羽二重(しろはぶたえ)と祝い着です。最近は白羽二重ではなく、ベビードレスを着用する人も増えています。

ベビードレスの場合は、ベビードレスのみ、またはベビードレスの上に祝い着を着せるなど、季節や気候に合わせて調整することがほとんどです。

.祝い着は男の子が「熨斗目模様(のしめもよう)」、女の子が「友禅模様(ゆうぜんもよう)」が定番になっています。和装と洋装の違いなので、ベビードレスがマナー違反というわけではありません。

ベビードレスは祝い着ではなく、ロンパースを組み合わせることもできるので、気候などに合わせて判断するとよいでしょう。

女性の服装
たとえ真夏であっても露出は控え、落ち着きがある上品な服装を心がけましょう。お宮参りはあくまで赤ちゃんが主役なので、赤ちゃんよりも目立つような服装は相応しくありません。

和装の場合は色無地、訪問着、付け下げなどが一般的です。着物は赤ちゃんの祝い着の色柄と合わせて選ぶとよいでしょう。洋装の場合は、ワンピースやセレモニースーツがほとんどです。最近ではブラウスとスカートやパンツスタイルなど、ワンピースやスーツ以外の落ち着いた印象の服装も増えています。いずれにせよ、フォーマルな印象を与えられる服装が望ましいとされているため、体調と合わせて考えましょう。

寒い時期はタイツやコートなどの着用以外に、ストールやショールを使って首元の防寒対策をとってください。アクセサリー類は赤ちゃんを抱っこした際に肌を傷つける恐れがあるため、できるだけ付けない、または付けても赤ちゃんに影響がない場所にしましょう。デザインも大ぶりなものは避けてください。

男性の服装
男性はスーツが一般的ですが、和装をする人もいます。和装をする場合は一つ紋、または三つ紋の羽織、着物、袴を組み合わせます。

スーツの場合は黒、紺、グレーなど落ち着いた色がよいでしょう。ただし、シャツやネクタイの色は派手な色柄を避ければ、多少のデザインが入っていても問題ありません。

シャツの色は白が一般的ですが、清潔感があり落ち着いた印象の薄いブルーやグレーなども好まれています。ネクタイもお祝いごとの場合は白が適していますが、近年はパステルカラーなども使われることが多いようです。ただし、黒のネクタイは弔事用なので使用しないようにしましょう。

兄や姉の服装
赤ちゃんに兄や姉がいる場合も、和装と洋装を選べます。

兄の場合はジャケットやネクタイ、サスペンダーを使えばフォーマルな印象になるでしょう。色は落ち着いた印象のある、濃いめの青や紺、黒などを選んでください。姉の場合は、落ち着いた色のワンピース、ブラウスとスカートなどが一般的です。

.また性別に関係なく、赤ちゃんよりも目立つ色柄を身につけることは避けましょう。また、靴は運動靴ではなく黒や茶色のローファーやエナメルのものを選んでください。カジュアルな靴はお宮参りに相応しくありません。

もし幼稚園や小学校の制服がある場合は、制服を着せてもよいでしょう。日頃から着慣れている制服は、体への負担も少なくなります。

お宮参りの詳しい服装についてはこちらの記事を併せてご確認ください。

お宮参りの服装は?赤ちゃん・両親・祖父母の衣装など一挙ご紹介!.


■【冬のお宮参り】知っておきたい寒さ対策のポイント

寒さが厳しい時期はどのような対策をとればよいのでしょうか。こちらで3つのポイントを解説します。

脱ぎ着しやすい防寒着を準備する
防寒着にはさまざまな種類がありますが、体温調整がしやすいことを優先して準備しましょう。

分厚い生地のものは1枚で暖がとれる一方、細かい調整が難しくなってしまいます。そのため、ベストやカーディガン、おくるみ、ブランケットなど、薄手で複数枚重ねられるものが便利でしょう。

.肌着やベビードレスも冬用のものを使うと、生地が分厚いので冷えから赤ちゃんを守ってくれます。

.また、冬は寒さだけでなく、暖房によって室内温度が高いところにも注意しましょう。赤ちゃんは大人に比べて体温調整が苦手なので、短時間でも厚着させたままだと汗をたくさんかいてしまうかもしれません。汗は時間がたつと体を冷やす原因にもなるため、こまめに体温調整をすることが大切です。

.たとえ冬場であっても、着替え用の肌着などを用意しておくと安心できるでしょう。移動時間が長い場合は、頭からつま先を覆うカバーオールなどを使うのもおすすめです。

小物の防寒アイテムも忘れずに
防寒アイテムは小物も豊富にあります。手足や首は露出しやすく冷えの原因になるので、防寒着と併せて用意しておくのがおすすめです。ミトン、厚手の靴下やレッグウォーマー、帽子などが使いやすいでしょう。

必要に応じて保温ジェルやホッカイロを使うとより効果的です。ただし、直接肌に触れると低温やけどのリスクがあります。体に直接触れないように、ハンカチやタオルで包んで使用してください。

空気の乾燥に注意
冬は寒さ以外に空気の乾燥にも注意が必要です。乾燥した空気は菌やウイルスが繁殖しやすいため、加湿や水分補給を忘れないようにしましょう。

寒くても赤ちゃんは汗をかきやすいので、こまめな水分補給を行わないと脱水症状を起こしかねません。

また、乾燥はやわらかくデリケートな赤ちゃんの肌を傷つけるリスクもあります。そのため、保湿クリームやオイルなどを塗って、肌を守るようにしてあげましょう。


■【冬のお宮参り】服装選びのポイント
冬のお宮参りでの服装選びのポイントをこちらで解説します。
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【赤ちゃん】冬の和装・洋装
赤ちゃんの服装は、和装・洋装のどちらであっても基本的なポイントは同じです。体温調整がしやすい服装を心がけ、ブランケットやケープを持ち歩き、こまめに体温調整をしましょう。
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【和装の場合】
赤ちゃんの和装は正装で白羽二重を用いますが、気温によっては冬用のベビードレスを着せるほうが暖かく過ごせるでしょう。
また、和装では「大黒帽子」と呼ばれる、頭がすっぽりとおおわれる帽子を着せます。大黒帽子は和装だけでなく洋装でもかぶせることができるので、赤ちゃんの頭皮を寒さから守ることができるでしょう。フリル付きのデザインもあるため、華やかな印象を演出できます。また、祝い着には柄によって込められた意味があります。和装を選ぶ際はデザインや好みだけでなく、柄の意味を併せて考えてみるとよいでしょう。
【洋装の場合】
洋装の場合の正装は、ベビードレスです。ベビードレスは重ね着がしやすいので、下にベストや胴着を着せることもできます。
冬用のベビードレスはニットやキルト生地のものもあるため、実際に触り心地や生地の厚みを確認して選ぶとよいでしょう。デザインによってはベビードレス以外にロンパースを着せることもできるので、必要に応じて選んでください。
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【大人】冬の和装
大人の場合、着物用のコートや羽織があるので、着物の色柄と併せたときのバランスを考えて選びましょう。なお、洋装と同じく和装の場合も室内などでは脱ぐのがマナーです。参拝時にはコートは脱ぎ、手に抱えるようにしましょう。
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また、着物は首元が開いているので寒さを感じやすくなっています。そのため、ストールなどで首元を暖めることが大切です。
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着物の下にタイツやストッキングを着用したり着物用のグローブを着用したりすることで、より暖かくなるでしょう。着物に使用できる防寒グッズは豊富にあるため、組み合わせてみてください。
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【大人】冬の洋装
洋装も上からコートを着用します。ただし、スーツやワンピース同様、派手な色柄物は避け、落ち着いたフォーマルなものを選びましょう。色柄は紺、黒、ベージュなどで無地のものがおすすめです。
また、季節の変わり目などはコートを着用するか悩むかもしれません。しかし、お宮参り中はじっとしている時間が長く、足元などから冷えを感じやすいため、不安な場合は用意しておくほうが安心です。必要に応じてショールやストール、マフラーなどの小物類も用意しておきましょう。

どのアイテムも、シンプルで落ち着いたデザインのものを選んでください。女性の場合、スカートを組み合わせる人が多いかもしれませんが、スカートは風や冷気が入り込みやすいので、より冷えを感じるかもしれません。スカートの場合はタイツやストッキングを着用して、冷えないように対策をしておきましょう。足元の寒さが苦手な場合はパンツスーツを着用し、フォーマルな印象のまま冷え対策を講じるのがおすすめです。


■季節に合わせたお宮参りの服装を選ぼう
お宮参りは、赤ちゃんが生まれて初めて参加する行事です。そのため、季節に合わせて適切な服装選びをすることが大切です。

冬は冷えを感じやすいため、赤ちゃんも大人も暖かさとマナーを意識して服装を選びましょう。

特に寒さが気になる冬は、暖かい室内での記念撮影がおすすめです。スタジオエミュなら、「お祝い着」のレンタルが無料なので、祝い着を持っていない人も安心してお宮参りに臨めますよ。また、撮影後は祝い着レンタルでそのまま外出することも可能です。

撮影した写真はフォトアルバムやフォトフレームなどさまざまなアイテムにすることもできるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。